ポジティブ VS ネガティブ

フィードバックは仕事のパフォーマンスを最大限に活かすツールである。正しくフィードバックがなされればビジネスを常に改善する効果をもたらし、ミスは学びの機会となる。失敗や間違った振る舞いを繰り返すことはなくなる。また一方で、間違った方法でフィードバックがなされた場合にはモチベーションを下げ、生産性をも大きく下げてしまうことになる。

フィードバックは良い方面にも悪い方面にも効果をもたらしうるが、その重要性が注目されることはめったにないように思われる。フィードバックのシステムを構築する間は、最初は簡単に思えるが、進めていくにつれてそうではないことがわかる。

ポジティブ、もしくはネガティブ(批判的)なフィードバックが、モチベーションを上げる方法として最も効果的か否かが、心理学者達の間で議論の的になっている。一部の人々は、ポジティブなコメントは、人々を認められていると感じさせ、目標に対する自信をもたらすため、目標達成に良い効果をもたらすと言う。

他の学者は、成功したことに対するポジティブなフィードバックは一部の達成感を与えるため、次の機会には少し手を抜いても大丈夫なのではというような考えをうむ。逆に、成功しなかったことに対するネガティブなフィードバックはさらなる努力が必要なことを示すため、目標達成を目指すことを推奨することになる。

両方のフィードバックが人に与える効果は様々であるため、その使い方は状況によって異なる。経験の浅い人やビギナーに対しては、何を正しく上手くやったかを伝えるポジティブなフィードバックは通常効果的である。


正しいフィードバックを与えるためのアドバイス

フィードバックを与えることが上手な人は、受ける側に対して、フィードバックは彼らの仕事に対して与えられたものであり、彼らを判断するものではないということを伝えることが上手である。個人的な意見では決してなく、あくまで仕事をよりよくするためのものであると伝える。フィードバックを与える人は、事前に受る側が、彼らのパフォーマンスについてどう感じているかを聞き取りすると良い。そうすることで、受ける側の自己認識を確認することができ、彼らに対してポジティブな意見を伝えるべきか、改善点を伝えるべきかなど、どのようなフィードバックが彼らのモチベーションをもっとも刺激するかを知ることができる。

効果的なフィードバックを与えるためには3つのポイントに留意することが大切である。3つのポイントとは、結果、過程、そして関係性であり、タスクを終了したすぐ後に的確な具体的なコメントを与えることが必要である。フィードバックの目的は、結果を改善すること、そのためにどのようにしたらいいかを明確に伝えることであり、理想的としては受ける側との関係をよりよくすることである。評価対象者が評価を受けることを楽しみにすることは多分ないと思うが、せめて評価者を恐れることがなくなることを願いたい。


結論

人間は、アウトプットすることや、機械的に行動することは本質的には苦手である。私たちは感情的で、非論理的であり、またしばしば予測不能であり、上手く意思を伝えられない生き物である。批判的な意見はその人本来の能力を下げ、モチベーションの見失わせることもある。またその代わりに、更なる成長を遂げさせることもあるのである。

職場では、私たちはこのようなことに留意し、フィードバックを行う際には熟慮すべきなのである。



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