【第14回】英国・欧州で市場拡大を推し進める敏腕駐在員の挑戦

今回は、センターピープルファミリーの中心メンバーの一人、野澤宏貴さんにお話を伺いました。
2019年に日本の親会社からロンドンオフィスへと異動し、ビジネスディベロップメントマネジャー兼リクルートメントコンサルタントとして勤務を開始。約5年間ロンドンを拠点に英国・欧州市場の開拓に携わった後、オランダオフィス立ち上げを任され、ゼロから築き上げた拠点を、現在は5名体制のチームへと成長させました。

リクルートメント業界に入ったきっかけは?

「私はずっと、『会社は人によってつくられる』と考えていて、世界中の日本企業を人材面から支えたいと思っていました。日本では少子高齢化に伴う、労働人口の減少が課題となっています。一方で、私自身学生時代にアジアを中心にバックパッカーとして旅をする中で、『日本で働きたい』と考える若い人たちと出会い、その人材を日本に結びつけたいと感じたんです。その思いから、2015年にクイックグループに入社しました。」

「もう一つの理由は、『会社の商品』ではなく『自分の名前』で仕事ができること。自分の信用や信頼がそのまま仕事につながるという点に魅力を感じたんです。」


クライアントや求職者が驚くような意外な一面は?

「リクルートメント業界で海外駐在を経験するのは珍しいことです。私は26歳からヨーロッパに拠点を置いており、駐在歴は6年半になります。海外赴任を機に結婚し、今では2人の子どもにも恵まれていますが、これを話すと驚かれることが多いです。」


休日の過ごし方は?

「最近ホームベーカリーを購入し、娘たちと一緒にパンを作るのがブームになっています。ソーセージパンやあんぱん、カスタードクリームパンなどを一緒に作って楽しんでいます。」


オランダオフィス立ち上げを任されたときの気持ちは?

「正直、とてもワクワクしましたが、不安もありました。ロンドンに赴任してからは、個人的に在蘭日系企業とも関係を築いていたので親近感がありましたし、Brexit以降、多くの日本企業が進出している場所でもあり、自分の力を試すチャンスだと感じました。とはいえ、実際に住んだことはなかったので、家族が新しい環境にうまく馴染めるかどうかが、何より心配でした。」


オランダとイギリスでの生活、それぞれどちらにより魅力を感じますか?

「難しい質問ですね。ロンドンやイギリス全体のことも大好きで、ロンドンオフィスの同僚たちも大切な存在です。ただ、今はオランダでの生活が一番だと感じています。イギリスに比べると刺激は少ないかもしれませんが、車で隣国へ旅行に行けたり、自然の豊かさの中で動物に触れ合えるような環境で子どもたちと過ごせることを、とても価値あるものだと感じています。」


成果を出すビジネスディベロッパーになる秘訣は?

「まずはできる限り多くのイベントに参加して名刺交換を重ね、名前を覚えてもらうこと。そのうえで、誠実さを持ち、相手の立場に立って貢献する姿勢を大切にすることだと思います。一度限りの採用支援ではなく、長期的な関係を築くことはクライアントへの敬意にもなり、私たちにとっても持続可能なビジネスにつながります。」


リクルーターとして最もやりがいを感じる瞬間は?

「やはり『感謝されること』です。人材紹介の仕事は根本的に『感謝』で成り立っていると感じています。企業に最適な人材が紹介でき、その後の成長を見届けられた時や、候補者のキャリアチェンジを支え、その方が新しい職場で活躍している姿を見られた時、本当にやりがいを感じます。数年後に候補者が私の名前を覚えていてくれたり、その人が採用担当者になって再び一緒に仕事をすることができた時も、大きな喜びです。」

今回のインタビューはいかがでしたか? 次回もどうぞお楽しみに!