
【第7回】リクルート業界でのキャリア14年の軌跡と今後のビジョン
今回の「Meet the Team」では、センタピープル在籍14年目になるExecutive Director – Operations & Talent Developmentの木元美妃さんにインタビューを行いました。彼女の目線から、センタピープルの歩みを振り返るとともに、今後の展望についてもお話を伺いました。

リクルート業界でのキャリアのスタートについて教えてください。

「日本ではマーケティングとマーチャンダイジングの分野で働いていましたが、イギリスへの移住を機に、新たな挑戦をしたいと考えました。もともとコミュニケーションや人材分野に関心があったのですが、センターピープルに登録した際に、ちょうど社内でポジションが空いているということで紹介を受け、リクルート業界でのキャリアをスタートさせることとなりました。」
休日の過ごし方を教えてください。

「特に大きな趣味があるわけではありませんが、私が大の犬好きであることは、周囲の誰もが知っています。8歳になるイングリッシュ・コッカースパニエルの愛犬がいて、彼女との時間が何よりの癒しです。夫とともに愛犬と過ごすことが、私にとってのストレス解消にもなっています。
ロンドン郊外のケント州に住んでいるので、散歩やお出かけに適した場所が多く、気候が暖かくなるこれからの季節は、公園や森、ビーチに出かける機会がさらに増えそうです。

また、もう一つの楽しみは家庭菜園です。幸い庭のスペースが広く、春が近づくと毎年野菜の栽培を始めます。
日常で使う、トマトやキュウリはもちろん、日本特有のハーブである『しそ』を育てる事も多いです。イギリスでも購入できますが、価格が高いため、なるべく自分で育てて収穫し、時々同僚にもおすそ分けすると喜ばれますね。」
クライアントが意外に思うあなたの一面は?
「新しいクライアントに自己紹介をすると、必ずと言っていいほど『イギリスにはどれくらいお住まいですか?』と聞かれます。そして『14年になります』とお答えすると、皆さん一様に驚かれます。振り返ると、本当にあっという間で、気がつけば14年が経過していたという感覚です。
また、クライアントとの個人的な会話の中で、実は美大出身であることをお話しすると、意外に思われることが多いです。私は経済やビジネスではなく、工業デザイン専攻で、主に家具等のデザインを勉強していました。しかし、現在の業務においても、デザイン的な視点や創造的なアプローチが求められる場面は多く、学んだことが意外な形で活かされていると感じています。」
現在、リクルート業界が直面している大きな課題は何だと思いますか?
「私のキャリアにおいて、大きな転機となった出来事の一つがBrexit(英国のEU離脱)でした。以前はヨーロッパ出身の人材が豊富にいましたが、Brexit後は大きく状況が変わりました。以前はドイツ人、フランス人など、ヨーロピアン人材の需要において候補者を見つけるのに苦労することはありませんでした。しかし、現在はそのような人材の確保が非常に難しくなっています。
また、働き方や労働環境も急速に変化しています。私と同年代である40代・50代のマネジャーやディレクター層は、これまでのキャリアの築き方や育成のされ方が、今の若手世代とは大きく異なります。そのため、上司側も採用や人材育成に関する知識をアップデートする必要があり、過去の経験や価値観に頼るのではなく、時代に合わせた柔軟な対応が求められていると感じます。」
センタピープルの成長を支える要因は何だと考えますか?
「組織の価値観やミッションを明確にし、従業員と共有することが非常に重要だと思います。センタピープルは30名未満の小規模な会社ですが、その分、社員同士の結びつきが強く、お互いの考えを共有しやすい環境があります。すべての社員が、会社の目指す方向性を理解し、共通の目標に向かって進むことができる環境を整えることが、成長の鍵になると感じています。
また、経営陣は、社員が長く働きたいと思える環境を作る責任があります。社員が満足していなければ、お客様を満足させることはできません。」
14年間のキャリアの中で、特に印象的だったターニングポイントは?
「2019年にマネジャーからアソシエイトディレクターに昇進したことは、私にとって大きな転機でした。全く予想していなかった出来事だったので本当に驚きましたが、同時に経営陣が私を信頼し、チャンスを与えてくれたことが嬉しかったです。
この経験から、私自身も、周りのメンバーのモチベーションや意欲をしっかりと把握し、準備が整ったタイミングで同じようなチャンスを提供できる上司でありたいと考えています。」
今後のセンタピープルの成長について、どのようなビジョン持っていますか?
「昨年、初めて経営幹部合宿を開催し、これまで話し合ったことのなかった我々のミッションや中長期的な成長戦略、ビジョンについて議論を深めました。その中で、今後3年、5年、10年後の成長目標を明確にし、特に『全ての在欧日系企業から、最も信頼される総合人事サービス会社になること』ことを重要な指針として掲げました。日本企業の成功を支援し、日本という国のプレゼンスをヨーロッパ、そして世界へと広げていくことを目指します。」

彼女のリーダーシップのもと、センタピープルはさらなる成長を遂げるていくことでしょう。今後も、当社の優れたコンサルタントたちを紹介していきますので、ぜひご期待ください!
