知っておきたい人材マーケット・採用関連情報

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今回は、COVID-19下における英国人材マーケット、採用状況についての記事をご紹介します。


企業の3/4はハイブリッド勤務を導入済み

ただし、これを継続させるかどうかは雇用主の間で意見が分かれている


  • 回答組織の約78%が、公式または非公式な取り決めによってハイブリッドワークを認めている
  • 回答者の約54%は、ハイブリッドワーカーは毎週(43%)または毎月(12%)最低何日かはオフィスにいることを期待しているものの、44%は、最低限必要な日数はないと回答
  • 毎週職場にいることが求められる場合、最低2日(34%)、または3日(32%)であることが一般的
  • 59%のシニアダイレクター達は、コロナ以前と比較し、ビジネスリーダーやマネジャーがパンデミック後の在宅勤務においても生産性を高められると同意しており、そう思わないと答えた人はわずか13%であった
  • CIPD(英国人事教育協会)は雇用主に対し、最終的に組織と従業員に利益をもたらす新しい働き方を開発し、定着させるための機会と捉えるよう促している

(参考:cipd.co.uk)


ますます人材難?!問題は給与だけではない

今後1年間に650万人の労働者がより良い仕事を求めて退職・転職を計画中


  • 6,000人以上の英国の労働者を対象にした今年のCIPD Good Work Indexによると、5人に1人(20%)が今後12カ月以内に現職を辞める可能性があると回答
  • リーダーシップの欠如は退職を促す大要因:過去12ヶ月以内に前職を辞めた理由のうち、3人に1人が「上級管理職のリーダーシップに不満」と回答
  • 労働者の退職意思に影響を与える6つのポイント:給与と手当、雇用契約、ワークライフバランス、仕事設計と仕事の性質、職場での人間関係、健康と福利厚生
  • 自分の仕事には良いスキルアップの機会があるかという問に対し、Yesと答えたのは低所得者層(年収20k以下)でわずか39%だったのに対し、高所得者層(年収60k以上)は72%にまで上った
  • 退職の主な動機は給与や福利厚生だが、仕事のやりがいやワークライフバランスの向上も求められており、役割の設計、柔軟性、健康やウェルビーイングのサポート、キャリアアップのための従業員開発への投資なども必要 

(参考:cipd.co.uk)


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